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【ピアノ伴奏のコツ・やり方】ピアノ伴奏者に必要な10のスキルをまとめてみる(その3←最終編)

前回までは
1 弾くことについて
 スキルその1:演奏スキル
 スキルその2:初見スキル
 スキルその3:転調スキル
 スキルその4:アレンジスキル 
        1)ボイシング
        2)リフやソロのアレンジ
        3)構成のアレンジ
 スキルその5:譜めくりスキル
 スキルその6:レパートリー

2 歌い手と合わせることについて
 スキルその7 耳を開く
 スキルその8 テンポ
 スキルその9 感情に寄り添う
 スキルその10 歌い手とリードしあう

そして既に10になってしまったのですが、まだ必要なことがあるので書きます。

今回は
【3 歌の中にドラマを作ることについて】
についてです。

【スキルその11】1曲の中にドラマを作る:起承転結と言っても良いでしょう。わざとたんたんと表現する曲をのぞいては、クライマックスに向かって盛り上がって行きますね。あるいは、途中でわざと小さくして、次がより盛り上がるようにする場合もあります。あるいは、真ん中へんで一番もりあがって、最後は静かに終わる場合もあるでしょう。いずれの場合も、歌い手と共に5分なら5分の曲の中に物語を作ることが大切です。そして1曲1曲に、魂を込めます。決して流してはいけません。ある歌い手さんはこれを「1曲ごとに幕をしっかりと下ろす」と表現していましたが、まさにその通りだと思います。

【スキルその12】ドラマを作る:1時間なり2時間なりのショーをやる場合、当然、ただ曲を並べるだけではだめです。その日のコンサートの、ショーの中にドラマを作らなければなりません。
その日のショーで一番大切にしたいことは?お客様に伝えたいことは?なども考えながら、曲選びや並べ方を考えて、さらにお客様が飽きないようにショーを構成していきます。これは歌い手さんの仕事ですが、伴奏者も意見を求められたり、あるいはアレンジの工夫で貢献したり、といったことが求められますし、演奏によってその日の流れ、その日のドラマを作ることにも大いに貢献できます。場合によっては、ピアニカやかんたんな打楽器も折り込んだり、歌い手さんに何かかんたんな楽器を手伝って頂くのもありだと思います。

【スキルその13】演じる:たまにちょっとしたお芝居もできるミュージシャンがいますが、あれは尊敬します。私にはできませんので演出家のみなさん、歌い手の皆さんよろしく。彼らはなぜか「そんなにピアノ弾けるなら、セリフだって言えるでしょ?」とかいって安易に巻き込もうとしますが、それは間違ってます。だったらおまえピアノ弾けるのかよ!(笑)。
一方で、気配を消す技術も必要です。歌い手がしんみりしたトークをしているときに、がさがさ動いてお客様の邪魔をしないとか、暗転のときに譜面等がついてないようにする配慮するとか、あと、ちょっと若作りするとか(不適切な物はどれか?)。

【スキルその14】特技:タップを踏みながら演奏できるとか、ボイパーしながら演奏するとかまだできない。

いかがでしたか?結局14個でしたね!
でも一番大切なことはとにかく楽しむことそして場数ですね。
がんばりましょう!