ホフステッドという学者が、異文化を理解するフレーウワークのひとつとして
「不確実性の回避」を挙げています。
これは、ある文化を構成する人々が、不確実な状況に対して不安を感じ、
それを避けようとする傾向の強弱を表したもので、
不確実性を回避しようとする傾向が高い国としては、
日本、フランス、ドイツなどが挙げられています。
一方、「わからないけれどまずはやってみよう!」というのが
不確実性を回避しようとする傾向が低い文化で、
アングロサクソン諸国や、北欧の国々に強い傾向だそうです。
この研究のことを知り、日本人の中で、どちらかというと即興的な考え方が
苦手と考える人が多い理由のひとつは、
ここにあるのかもしれないと思わされました。
確実であることや間違いを過度に恐れると、不確実性を回避し、
安全な道、マニュアルに沿ったやり方に頼るようになりがちです。
しかし、変化が激しく、先の読めない今の時代には、
確実なものなどほとんどないといっても過言ではありません。
その場、その瞬間の変化を読み取って、たとえ不確実であっても
進めて行くしかない場合が数多くあります。
あなたは不確実性を回避しようとする方ですか?それとも?
インプロで、不確実性に飛び込んでみませんか?